家族のサポート
突然の出来事に当然ながらみんな驚きを隠せませんでした。
だけどきっと私が一番ダメージが大きいはずと
みんなで必死に私をサポートして下さいました。
それぞれが出来ることを思いを込めてして下さいました。
主人も入院中私の母と変わりながら、入院中毎日仕事終わりに病院に来て泊まってくれました。
近くに住んでいた妹も、母も毎日病室に顔を出してくれ、なるべく私が一人にならない様にみんなでしてくれました。
父や祖母も時間を見つけては来てくださり、義理母さんも他県から通ってお見舞いに来て下さいました。
病院のみなさんも2.3時間に一回は顔を出してくださっていました。
翼くんを囲んでたくさんの愛に溢れる病室は、暖かい空気に包まれ、特別な時間が流れていました。
そして家族の絆が強くなったきっかけとなった様にも感じました。
医療のサポート、家族のサポート、胎話士さんのサポートそして見えないお蔭様の力を頂いて、私は悲しみを少しずつ乗り越えられたのだなと感じています。
たくさんの方の愛と光と氣を頂いて生かして頂いたのだと感謝しています。
この頂いた愛を私もこれからご縁ある方に循環していきたいと考えています。
翼くんの出来事を通して学ばせていただくことばかりで、翼くんに頭が上がりません。
翼くんのいのちの意味を受け取って、翼くんからのメッセージを語り継ぎこれから私は生きていきます。
ひとつのいのち
突然の誕生死という出来事に、当然の事ながらみんな驚きを隠せませんでした。
ずっと通っていたクリニックで帝王切開が決まっていた日の朝に起こった出来事だったので、みんなその日は予定を空けてくださっていました。
緊急で運ばれた病院での手術が終わった後の家族と顔をあわせる際、申し訳ない気持ちでいっぱいで、ごめんなさいしか言えませんでした。
変化に気づけなかった私が悪いのではと、責められるのではないかと思ったりもしましたが、誰もそんなことを言う人はおらず、私と翼くんの顔を見にきてくれました。
とにかく私が自分で自分を苦しめていました。
翼くんにも申し訳ない気持ちでいっぱいで顔向けできませんでした。
私の処置が終わり、翼くんも綺麗にしていただいて、助産師さんが病室に抱っこして連れてきて私の横に寝かしてくださいました。
病院の皆さんも家族もみんな翼くんを抱っこしてくれて、可愛い可愛いと言って眺めてくださいました。
お空に還っても、ひとつのいのちとして迎えてくださるその姿を見て、私は最初どうしたらいいかわからないでいましたが、普通にしたらいいんだと思えるようになりました。
もしかしたらそれは、翼くんが普通に接して欲しいと思っているのに、罪悪感からなかなかそうできない私へ、私に分かるように周りの対応を見て普通にするようにと気付きをもたらしてくれたのかもしれないと感じました。
生きて産まれても、亡くなって産まれても、産まれてすぐに亡くなってしまっても、お腹に宿ってくれて産まれてきてくれたことは事実だし、いのちはいのち。
いのちに対する考え方と向き合い方が変わりました。
いのちに線引きをして勝手な枠や思考で考えてしまっていたのは自分だったのだと気づかされました。
どんないのちにも無駄ないのちなんてひとつもないと、運ばれた先の病院の先生もおっしゃられています。
そうやって大切にいのちに向き合ってくださる病院に最期運ばれて本当に良かったと思いました。
来てくれたいのちに対して感謝をして、出会えた意味、たとえわずかでも一緒に過ごす時間をどう向き合うのかどう過ごすのかが大切なのだと学ばせていただきました。
一番思うのは、お互いに思いを残さないという事が大切なのではないかなと感じます。
だから、胎話士さんが体のあるうちに来てくださったのも凄く意味があって有難かったなと今になっても思えます。
病院で過ごした日々
翼くんと過ごした1週間のお話。
お空に還ってしまった時、
翼くんのことなかったことにされちゃうのかな。とか、もう会えないのかな。とか、様々な思いがよぎっていました。
だけどお世話になった病院は、私の心配をよそに、翼くんが産まれてくれたことをしっかりと認めてくださり、
ひとつのいのちとして
大切に大切に接してくださいました。
とはいうものの、私は初めどう接したら良いか戸惑いもありました。翼くんに申し訳のない気持ちでいっぱいで。。。
でも病院の皆さんや家族が生きて産まれてくれた時と同じ様に接してくださっている姿を見て、私もそう過ごしたいと思いました。
だって、生きて産まれてきてくれて、一生懸命私の手術の処置の終わり腕に抱かれるまで、最期の時を待っていてくれたのだから。
本当に本当に頑張ってくれたんだなって思います。
だからこそ尚更、過ごせる限りある時間を後悔なく充実した時間を過ごしたいと思いました。
そして、申し訳ない気持ちを抱えながらも、それより感謝の気持ちを送り続けようと思い、そこから、「産まれてきてくれてありがとう」と伝え続けました。
私の体の体調が良くなってから、一緒にいられる時間は母子同室をお願いして、一緒に過ごさせていだだきました。
【嬉しかったこと】
☆ひとつのいのちとして、生きていると同じ様に大切に接してくださったこと。
☆名前が決まってから、名前で呼んでくださったこと。つばさくん。とか、つーくん。といって毎日声かけしてくださいました。
☆翼くんにおはよーとか、かわいいねー。とか毎回声をかけてもらえたこと。
☆沐浴をさせてもらえたこと。
☆手形&足型を撮らせてもらえたこと。
☆初乳をあげられたこと。
☆一緒に沢山写真を撮れたこと。産まれてすぐの写真も病院が撮ってくださっていてその写真を頂けたこと。
☆積極的に母子同室で過ごす時間を作ってくださり、抱っこさせてもらえたり、一緒のベットで寝かせてもらえたこと。
☆私の気持ちにも寄り添ってくださり、時には一緒に泣いてくださったり、励ましてくださったこと。
☆最期の見送りをその日病院にいるみなさんでしてくださったこと。
☆後悔のない様に徹底的に過ごさせていただけたこと。
まだまだ沢山ありますが、本当に本当にいのちとの向き合い方が素晴らしすぎて、結果は悲しすぎますが、最期に運ばれた病院がお世話になった病院で本当に良かったと思いました。
もしかしたら、その前に通っていたクリニックだったら、他の病院だったらこんな風に過ごせていなかったと思いました。
同じ事象に対して、病院や出会う先生でその後が大きく違うものなのだと。
そして、病院選びは大切なのだと痛切に思いました。
産科だけのクリニックもいいけれど、
何かあったときにさっと対応できる総合病院は安心だなと思いました。
初めてのことだし不安だし、そしてなにより大切ないのちを身ごもり診ていただく場所。
病院がきれいだからとか、食事がおいしいからとか表面的なものではなく、いのちと向き合う姿勢が整っている病院を、きちんと調べて安心して妊娠生活や出産ができる病院選ぶことをお勧めします。
そして今、私はその病院にお世話になり出産を迎えるにあたり管理入院をさせてもらっています。
前の状況を知っていてくださるので、念密に検査をしてくださり、メンタルにも配慮してくださりとても安心して過ごさせて頂いています。
まもなく出産ですが、
穏やかな気持ちで出産を迎えられる事に感謝しています。
無事に産まれてきてくれます。
産まれることは奇跡
赤ちゃんは妊娠したら産まれてくるものだと、浅はかな考えでおりました。
いえ。色々あることは知っていたけれど自分には関係のないことと重要視していませんでした。
放漫でした。
まさか産まれて2時間でのお別れがあるなんて思ってもみませんでした。
だけど妊娠中、心のどこかでずっとちゃんと産まれてくれるのか心配でもありました。
無事に産まれてくれる事ばかり願っていました。
だから余計に色々あることに怖くて向き合えきれなかったのかもしれません。
こうなってしまって思うことは、
当たり前のことなんて何一つない!!ということ。
産まれること、そして生きていることは奇跡なのだ!!
お父さんとお母さんの愛をたっぷり受けて妊娠する。まずそこが凄い奇跡の始まりで、何億もの精子の中からたった一つの精子が卵子に出会うため、子宮の中で長い長い旅をしたのちに出逢い受精し、着床していく。
こんな凄い出会いがいのちの始まりだなんて神秘的。
お腹の中に宿りいのちが始まって、お母さんのお腹で十月十日かけていのちが育まれる。
産まれてからではなく、私はお腹に宿ってくれた時点でお誕生日は始まっているのだと思っています。
お腹の中でもうすでに一生懸命に赤ちゃんは生きてくれていて、その時間さえもかけがえのないいのちを育む時間なのだ。
無事に生まれてくることのほうが多いけれど、誰しもいつ何時どうなるかなんて分からない。
そういう気持ちで妊娠期に大切に大切にお腹の中に意識を向けていのちを育むとまた違った思いや観点から妊娠期を、そして生まれてからの時間や子育て期を過ごすことができるような気がします。
赤ちゃんが無事に生まれてくれること、そして今私たちが生きて存在していること自体がもう奇跡で素晴らしいことなのだと、
翼くんのことを通して学ばせていただきました。
いのちがあることは素晴らしい。
それだけで十分に凄いことなんだ!!
大切に大切に育ませていただきたいと思わずにはいられません。
そして、
その生かされている自分のいのちを無駄にしてはいけないと、
ずっと無理して我慢して自分を閉じ込めて生きている場合ではないと気付かせて頂いたのだなと、悲しみを乗り越えた後に気付かせて頂きました。
せっかく生かして頂いているいのち。
自分も周りの人も、その人らしく自分であれる自由に表現できる場に身を置き、あるがままの自分を受け入れて自分らしく生きる。
これこそが生きる上で大切なのではないかと思うようになりました。
インターネットでの情報検索の危険性
情報過多。情報が溢れるこの時代。
何が正しくて、何が間違っているのか、判断するのがなかなか大変な時があります。
だからこそ、正しく情報をキャッチできる自分でありたいと強く思います。
私も妊娠している最中に、つわりで動けずにいたので、少し調子の良い日は携帯とにらめっこをしてネットサーフィンをしていました。
目はすぐに疲れてしまい気持ち悪くなるので、それも大変でしたが。。。
初めての妊娠で全て手探り状態。
ネットからの情報に助けていただいたこともありますが、色んな情報がありすぎて何を信じていいかわからなくなる時もありました。
自分の直感や感覚を信じたり、価値観が近いものを見てみたりしていました。
だけど思ったのは、ネットの情報は鵜呑みにしないと言う教訓に辿り着きました。
特に妊娠に関してはいのちに関わることだし、ネットの情報に左右されず、自分で判断しないということ。
どんな些細なことでもお医者さんに聞くことの大切さを痛切に感じます。
いま考えると一番怖いと思った情報は、
臨月になり出産が近づいてきたら胎動が減るという情報!!
→動きますから!!!
その情報に安心しないほうが良いと思いました。
本当に減ってきたら何かのサインだと思ってすぐに病院に連絡して行ってください。
あとは、主観の入っている意見等あくまでもその人の意見なわけで、正しいとは限らず、人それぞれにケースが違うので、人もそうだからと安易に安心しないほうがいいなと思いました。
本当に本当に些細なことでもいいから病院に聞いてください。
万が一嫌な顔されても、しつこく聞いてください。聞かずに後悔するより、正しい専門的な知識と意見でご判断いただいたほうが絶対に安心。
だって赤ちゃんのサインを一番に気付けて守れるのはお母さんしかいないから。
赤ちゃんは何かサインを必ず送ってくれています。どうかそんな時はキャッチしてください。
胎話士 未来見基さん
翼くんが産まれて5日目
緊急セッションをお願いし、幾つもの奇跡と計らいが重なり病室まで出張して来てくださいました。
この事により私は心から救われる事になりました。
未来見基さんが病室に入ってきてくださった瞬間の空気感の変わりよう。
とても暖かく優しくて何もかもを包み込んでくださるかのような安心感がありました。
涙がこぼれ落ちました。
起こった事に対しての意味、翼くんの気持ち、私の気持ちを伝えてくださり、架け橋となってくださいました。そして沢山のメッセージを繋げてくださいました。
自分では分からなかった事、気付けなかった事、自分の思考範囲内では考えられなかった事を教えて頂けはっとするような気づきと意識の変化をもたらしてくださいました。
すべては意味のあること
ちゃんと向き合って、翼くんからのメッセージを受け取りそれをこれからしていくことが何よりも供養になるよ。という言葉が響き、翼くんが来てくれた意味といのちをかけて教えてくれたことを絶対に無駄にしないと自分の心に誓いました。
セッションを進めてくださるうちに、翼くんからの気持ちが私に伝わったことに安心したのか、少し紫ががっていた翼くんのお顔の色がどんどん明るくなってきたのです。
その事にも驚いていたのに、
セッションをして頂いた最後に、未来見基さんが翼くんを抱っこしてくださった際、
瞑っていた口が開き、穏やかな表情で笑ったのです。(写真もあります)
お空に還って5日目!!
こんなことあるの!?と驚きを隠せませんでした。
そしてセッション後に翼くんを見られた助産師さんや私の家族が(セッションのことは助産師さんは知りません)翼くんなんかさっきより顔の色明るくなったねー。と声をかけてくださったほど!!
思いを伝えたかったのは私だけではなく、翼くんからもメッセージがあって、なかなか私だけでは受け取れないから、胎話士さんというプロの方を通して伝えてくれたのだと感じました。
本当に依頼してよかったと心から思いました。
やっぱり翼くんには思いがあってずっと伝えてくれようとしていたのだなと思うとなかなか受け取れなかった自分をまた悔やみそうになりますが、ずっと受け取らないままでいるよりかは良かったのかもと気持ちを立て直しています。
そして翼くんの体がこの世にあるうちに後悔のないように、教えていただいた事を実行しようと思い、その日から体もお空に戻っていく日まで濃密に過ごしたのです。
早期胎盤剥離が危ない理由
翼くんのことがあってから、
早期胎盤剥離について怖くてずっと調べられなかったのですが、後から最近分かったことは、
胎盤は子宮に細かい血管で繋がっていて、
赤ちゃんが生まれた後に剥がれたら子宮がだんだん収縮する事により出血が止まる仕組みになっているそうなのですが、早期胎盤剥離になってしまうと、赤ちゃんがお腹にいるままだから子宮が収縮しなくて出血だけ大量にしてしまうからすごく危険とのことでした。
私も体の半分くらいの血液が出血したようで、それで命の危険が伴ったということが分かりました。
手術後も輸血をして頂きながら子宮の出血がとまるのをずっと確認して頂いていました。
そして子宮の中に血液が残らないようにお腹を押さえて出して頂くのですが、それが飛び上がるくらい痛くて痛くて仕方がなかったのを覚えています。
でも大事なことだからと一生懸命やってくださったお蔭様で子宮を残して頂け、今こうして新たにいのちを授かることができました。
本当に感謝しかないと思っています。
出産前、インターネットや母子手帳などで早期胎盤剥離という言葉を見たり聞いたりしていて、それが起こると危ないことは知っていましたが、どうして危ないのかということを理解していませんでした。
なかなか細かく書いてある書籍にも出会えずにいました。
自分に起こるはずがないと思って深く調べることをしませんでしたが、もっと勉強するべきでした。
そしてこんなに危ないことなので、どういう事なのかということを各クリニックや病院で検診の際にちゃんと説明する事も大事なのではと思ってしまいます。
(されているところもあると思いますが、私が検診で通っていたクリニックはなかったので。。。)
いのちに対して進撃に向き合う姿勢を改めて学ばせて頂く機会となりました。